カブは煮物や漬物、サラダなど幅広い料理に活躍する冬の定番野菜ですが、「すぐにしなびてしまう」「葉っぱがすぐ黄色くなる」「正しい保存方法がわからない」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。実はカブは葉をつけたまま保存すると根の水分や養分が葉に吸い上げられ、あっという間にスカスカになってしまいます。「葉と根は分けて保存するのが正解?」「冷凍するときは生のまま?それとも茹でてから?」「常温保存は何日くらい持つの?」など、カブの保存に関する疑問は尽きません。正しい保存方法を知っていれば、冷蔵で約1〜2週間、冷凍なら約1ヶ月もの間おいしさを保つことができます。さらに漬物にすれば2〜3週間の長期保存も可能になります。この記事では、カブの保存方法を常温・冷蔵・冷凍に分けて詳しく解説し、栄養豊富な葉の活用法や漬物での長期保存、大量消費レシピまで余すことなくご紹介します。カブを根から葉まで丸ごと無駄なく使い切りましょう。
カブの基本情報と鮮度が落ちやすい理由
カブの栄養価と旬の時期
カブはアブラナ科の根菜類で、日本では古くから栽培されてきた伝統的な野菜です。旬は11月〜3月の冬場で、この時期のカブは甘みが増して食感も柔らかく、最も美味しくなります。根の部分にはビタミンCやカリウム、食物繊維が含まれ、消化酵素のアミラーゼも豊富なため、胃腸の調子を整える効果が期待できます。一方、葉の部分は根以上に栄養価が高く、βカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。カブの葉は緑黄色野菜に分類されるほど栄養豊富なので、捨てずに活用することをおすすめします。春に出回る小カブは皮が柔らかく、皮ごと食べられるのも特徴です。近年は一年を通じてスーパーに並んでいますが、やはり冬場のカブが最も味が良いです。
カブの鮮度が落ちやすい原因
カブは水分含有量が多い野菜のため、収穫後の鮮度低下が比較的早い特徴があります。最大の原因は葉の存在です。カブの葉は収穫後も活発に呼吸を続け、根の部分から水分や養分を吸い上げます。そのため葉つきのまま保存すると、根がスカスカになり食感が悪くなってしまいます。また、カブは表面の皮が薄く傷つきやすいため、傷口から酸化や細菌の侵入が起こりやすいのも鮮度低下の要因です。高温多湿な環境ではさらに劣化が加速し、カビの発生や腐敗が進行しやすくなります。購入後はできるだけ早く適切な保存処理を行うことが、カブを長持ちさせる第一歩です。特に葉つきのカブは購入当日のうちに処理するのが理想的です。
新鮮なカブの選び方
保存以前に、まず購入時に鮮度の良いカブを選ぶことが重要です。新鮮なカブは根の表面が白くてツヤがあり、丸みを帯びた形をしています。手に持ったときにずっしりと重みが感じられるものほど水分が詰まっており、新鮮な証拠です。ひげ根が少なくて短いものも鮮度が高い傾向があります。葉の状態も重要な判断材料で、葉が鮮やかな緑色でピンと張りがあるものを選びましょう。葉が黄色く変色していたり、しんなりとしおれていたりするものは収穫から時間が経っています。茎の切り口が茶色く変色していないかもチェックし、みずみずしい断面のものを選ぶのがポイントです。産地直売所では朝採りの新鮮なカブが手に入ることも多いので、旬の時期には足を運んでみましょう。
カブの種類による保存性の違い
カブには小カブ、中カブ、大カブなどサイズの違いがあるほか、赤カブや聖護院かぶなどの品種もあります。一般的に小カブは皮が薄く水分含有量が多いため、大カブに比べて鮮度が落ちやすい傾向があります。大カブや聖護院かぶは皮が厚くてしっかりしているため、適切に保存すれば小カブよりも日持ちします。赤カブは酢漬けや千枚漬けなど漬物に向いており、加工することで長期保存が可能です。いずれの品種でも保存の基本は同じで、葉と根を切り分けてそれぞれ適切に保存することが鮮度維持の鍵です。品種ごとの特性を理解しておくと、使い分けや保存計画が立てやすくなります。地域によっては独自のブランドカブもあるため、旅先で見かけたらぜひ試してみてください。
カブの常温保存は可能?日持ちと注意点
常温保存での日持ちは1〜2日が目安
カブは常温保存に適さない野菜です。特に夏場の高温多湿な環境では、半日〜1日で傷みが進行する可能性があります。冬場の涼しい時期であっても、常温での日持ちは1〜2日が限度です。常温に置いておくとカブの表面から水分が蒸発してシワシワになり、食感がスカスカになってしまいます。さらに葉つきのまま常温保存すると、葉の呼吸による水分の消耗が加速し、根の劣化がいっそう早まります。買い物から帰ったらすぐに冷蔵庫に入れるのが基本で、常温保存はあくまでもすぐに調理する場合の一時的な措置と考えましょう。冷蔵庫に入れるだけで日持ちが何倍にもなるため、帰宅後はすぐに冷蔵庫へ移す習慣をつけてください。
やむを得ず常温保存する場合の方法
冷蔵庫に空きがなく、やむを得ず常温で保存する必要がある場合は、まず葉を根元から切り落としてください。その上で、根の部分を湿らせた新聞紙で包み、涼しくて風通しの良い冷暗所に置きます。直射日光が当たる場所やコンロの近くなど温度が上がりやすい場所は避けましょう。切り落とした葉は傷みが特に早いため、常温保存は適さず、すぐに調理するか冷蔵庫に入れてください。常温保存した場合でも翌日には状態を確認し、表面が柔らかくなったりカビが発生していたりする場合は使用を控えましょう。
冬場の常温保存と土つきカブの管理
冬場の気温が10度以下になる環境であれば、常温でも数日間は保存が可能です。特に土つきのカブは皮の表面を土がバリアのように守ってくれるため、冬場なら5〜7日程度持つこともあります。土つきのまま新聞紙に包み、段ボール箱に入れて玄関や廊下など冷暗所に置くのが理想的です。ただし暖房の効いた部屋は温度が高すぎるため避けてください。土つきカブを洗ってしまうとバリア機能が失われるため、使う直前まで土を落とさないのがコツです。農家や家庭菜園でカブを大量に収穫した場合にも、この方法が役立ちます。
常温保存と冷蔵保存の日持ち比較
常温保存と冷蔵保存では、カブの日持ちに大きな差が生まれます。常温保存の場合、根の部分は1〜2日で表面の張りが失われ始め、3日を過ぎると明らかにしなびてきます。一方、冷蔵保存なら根は1〜2週間、適切に処理すればそれ以上持つこともあります。葉の部分はさらに差が顕著で、常温では半日でしおれ始めますが、冷蔵なら3〜5日は鮮度を保てます。このように保存方法の違いで日持ちが5〜10倍近く変わるため、カブを購入したらすぐに冷蔵庫に入れる習慣をつけることが食品ロス削減にも直結します。温度管理がカブの鮮度維持において最も重要な要素なのです。買い物袋のまま長時間持ち歩くのも鮮度低下の原因になるため、保冷バッグの活用も検討しましょう。
カブの冷蔵保存方法【根と葉を分けて保存】
葉と根を切り分ける理由と方法
カブを冷蔵保存する際の最も重要なポイントは、購入後すぐに葉と根を切り分けることです。葉をつけたままにしておくと、葉が活発に呼吸を続けて根の水分や養分を吸い上げ、根がスカスカになってしまいます。切り分ける位置は、根の上部から1〜2センチ程度の茎を残して切ります。茎を少し残すことで、根の切り口からの乾燥を防ぐ効果があります。切り落とした葉は傷みやすいため、別途保存するかすぐに調理に使いましょう。この一手間を怠ると、わずか1〜2日で根の食感が著しく低下してしまうため、購入後の処理の中で最も優先すべき作業です。
根の冷蔵保存手順と保存期間
葉を切り落としたカブの根は、キッチンペーパーや新聞紙で1個ずつ包みます。軽く湿らせたペーパーで包むと乾燥を防ぎつつ適度な湿度を保てます。包んだカブをポリ袋に入れ、口を軽く閉じて野菜室で保存します。完全に密封すると結露が溜まりやすくなるため、少し隙間を残すのがコツです。この方法で根の保存期間は約1〜2週間です。小カブは水分が多いため1週間程度、中〜大カブは2週間近く持つことが多いです。保存中にペーパーが湿ってきたら交換すると、カビの発生を防いでさらに長持ちします。野菜室がない場合は冷蔵室でも構いませんが、温度が低すぎると低温障害を起こす可能性があるため注意が必要です。
葉の冷蔵保存方法と日持ちの目安
カブの葉は根以上に傷みやすいため、適切な保存処理が欠かせません。切り落とした葉は水でさっと洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。湿らせたキッチンペーパーで全体を包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。この方法で約3〜5日は鮮度を保てます。葉を立てた状態で保存すると、横にするよりも長持ちする傾向があります。カブの葉はビタミンやミネラルが豊富な緑黄色野菜なので、捨ててしまうのは非常にもったいないです。味噌汁の具やふりかけ、炒め物などさまざまな料理に活用できます。葉が少ししんなりしてきても、加熱調理すれば問題なく食べられます。
カットしたカブの冷蔵保存テクニック
料理で一部だけ使って残ったカットカブは、切り口をラップでぴったりと覆って野菜室で保存します。切り口が空気に触れると酸化や乾燥が進むため、できるだけ密着させてラップを巻くのが大切です。カット済みのカブの保存期間は2〜3日が目安で、丸ごとの状態よりも日持ちが短くなります。千切りやいちょう切りなど細かくカットした場合は、密閉容器に入れて保存し、翌日中に使い切るのが理想的です。すぐに使い切れない場合は、冷凍保存に切り替えるのが賢い選択です。カットしたカブを水に浸けて保存する方法もありますが、この場合は水を毎日交換し、2〜3日以内に使い切りましょう。
カブの冷凍保存方法と解凍のコツ
カブの根を冷凍する手順
カブを冷凍保存すれば約1ヶ月間日持ちさせることができます。冷凍する際は、まず葉を切り落として皮をむき、用途に合わせた大きさにカットします。くし切り、いちょう切り、薄切りなど使いやすい形に切っておくと調理時に便利です。カットしたカブを塩を入れた熱湯でさっと茹で(30秒〜1分程度)、冷水にとって冷まします。水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、冷凍用保存袋に平らに広げて入れ、空気を抜いて密封します。下茹でしてから冷凍すると変色を防ぎ、解凍後の食感も良くなります。生のまま冷凍する方法もありますが、解凍後にブヨブヨになりやすいため、茹でてからの冷凍がおすすめです。
カブの葉を冷凍する方法
カブの葉も冷凍保存が可能で、保存期間は約1ヶ月です。葉をよく洗って使いやすい大きさ(3〜4センチ程度)に切り、塩を入れた熱湯で30秒〜1分茹でます。茹でたら冷水にとって色止めをし、しっかり水気を絞ります。水気を絞った葉を小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。1回分ずつ小分けにしておくと使い勝手が格段に良くなります。冷凍したカブの葉は味噌汁の具に入れたり、炒め物に加えたり、ふりかけを作ったりと幅広く活用できます。凍ったまま鍋やフライパンに入れて使えるため、時短調理にも重宝します。
丸ごと冷凍する方法とそのメリット
小カブであれば丸ごと冷凍する方法もあります。葉を切り落とし、皮つきのまま1個ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。丸ごと冷凍のメリットは下処理の手間が少ないことと、解凍後に好みの大きさにカットできる柔軟性がある点です。丸ごと冷凍したカブは、半解凍の状態で包丁が入りやすく、凍ったまま煮物やスープに入れることもできます。冷凍することで細胞壁が壊れるため、煮込み料理では味が染み込みやすくなるというメリットもあります。ただし、解凍後のカブは生食には向かず、加熱調理が前提となるため、サラダや浅漬けに使いたい場合は冷蔵保存を選びましょう。
冷凍カブの解凍方法と調理のポイント
冷凍したカブを使う際の基本は、解凍せずに凍ったまま調理することです。味噌汁や鍋物などの汁物には凍ったまま投入するだけでOKです。煮物やシチューにも凍ったまま加えると、カブの甘みが溶け出して料理全体の味に深みが出ます。炒め物に使う場合も凍ったまま強火で一気に加熱すると水っぽくなりにくいです。自然解凍や電子レンジ解凍をすると水分が大量に出てベチャッとした食感になりやすいため、加熱調理に直接使う方法が最適です。冷凍カブは煮崩れしやすいため、煮込みすぎには注意が必要です。短時間の加熱で仕上げると、適度な食感を保てます。
カブの葉を美味しく活用する方法
カブの葉のふりかけ(葉っぱのおかか和え)
カブの葉を使った自家製ふりかけは、ごはんのお供として大人気の一品です。カブの葉を細かく刻み、フライパンにごま油を熱して炒めます。しんなりしたらかつお節、白ごま、醤油少々を加えてさっと炒め合わせれば完成です。お好みで唐辛子やちりめんじゃこを加えるとさらに風味が増します。密閉容器に入れて冷蔵保存すれば約1週間日持ちするため、作り置きおかずとして重宝します。おにぎりの具材にしたり、パスタに混ぜたり、冷奴のトッピングにしたりと活用の幅は広いです。カブの葉の栄養を無駄なく摂取できる賢いレシピです。
カブの葉入り味噌汁とスープ
カブの葉は味噌汁やスープの具材として手軽に消費できます。カブの葉を2〜3センチに切り、出汁が沸騰したタイミングで加えて1〜2分煮たら味噌を溶き入れるだけです。カブの根と一緒に味噌汁にすると、一つの野菜で根菜と葉物の両方の栄養が摂れます。洋風のスープにする場合は、カブの葉をベーコンと一緒にコンソメスープで煮ると、葉の苦味が和らいで食べやすくなります。中華風の卵スープにカブの葉を加えても彩りが良く美味しく仕上がります。冷凍保存したカブの葉なら凍ったまま鍋に入れるだけなので、忙しい朝の時短料理にも最適です。
カブの葉の炒め物と和え物
カブの葉はシャキシャキとした食感が炒め物にぴったりです。ごま油でにんにくと一緒に炒め、塩胡椒で味付けするだけでも立派な副菜になります。豚肉やツナと一緒に炒めるとメインのおかずとしても十分なボリュームが出ます。和え物にする場合は、カブの葉をさっと茹でて水気を絞り、醤油とかつお節で和えるのが最も簡単な方法です。ごま和えやナムル風にしても美味しく、小鉢の一品として食卓を彩ります。カブの葉は大根の葉よりも苦味が少なく食べやすいため、葉物野菜が苦手な方にも比較的受け入れやすい食材です。
カブの葉を使った意外なアレンジレシピ
カブの葉はペースト状にしてジェノベーゼ風のソースを作ることもできます。カブの葉、にんにく、松の実(またはくるみ)、オリーブオイル、粉チーズをフードプロセッサーで撹拌するだけで完成です。パスタに絡めたりパンに塗ったり、ピザのソースとしても使えます。また、カブの葉を細かく刻んでチャーハンに混ぜ込むと、彩りと栄養が一気にアップします。餃子の具にカブの葉を加えるのもおすすめで、白菜やキャベツの代わりにカブの葉を使うと独特の風味が楽しめます。このように一見脇役に見えるカブの葉ですが、工夫次第でさまざまな料理の主役にもなれるポテンシャルを持っています。
カブの漬物で長期保存する方法
カブの浅漬けの作り方と保存期間
カブの浅漬けは最も手軽な保存食で、冷蔵庫で3〜5日保存できます。カブの根を薄くスライスし、塩を全体にまぶして軽く揉み、15〜30分置いて水分を出します。好みで昆布の細切りや唐辛子を加えると風味が豊かになります。水気を軽く絞って密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存すれば翌日から食べられます。カブの甘みと塩の旨みが絶妙に調和し、箸休めやお酒のおつまみにぴったりです。ゆず皮を少し加えると香りのアクセントが加わり、上品な味わいに仕上がります。浅漬けは塩分が少ないため長期保存には向きませんが、手軽さでは他の漬物に勝ります。
千枚漬け風の甘酢漬け
千枚漬けは京都の伝統的な漬物で、カブを薄くスライスして甘酢に漬け込む方法です。自宅で作る場合は、カブの根を1〜2mmの薄さにスライスし、塩を振って30分置いてから水気を絞ります。酢100ml、砂糖大さじ3、塩小さじ1を合わせた甘酢に昆布と唐辛子を入れ、スライスしたカブを漬け込みます。半日〜1日置けば食べごろになり、冷蔵保存で約1〜2週間日持ちします。甘酢のおかげでカブの白さが保たれ、見た目にも美しい仕上がりになります。大量のカブを消費したいときに特におすすめの保存法です。
ぬか漬けでカブを長期保存する方法
ぬか漬けはカブとの相性が抜群で、カブ本来の甘みと旨みを引き出してくれる漬物です。カブは皮つきのまま縦半分に切り、切り口にぬかを少し塗ってからぬか床に漬け込みます。小カブなら丸ごと漬けることもでき、半日〜1日で食べごろに仕上がります。ぬか床を適切に管理していれば、漬け込んだカブは冷蔵庫で3〜5日保存が可能です。ぬか漬けにすることで乳酸菌が増え、腸内環境を整える効果も期待できます。カブの葉もぬか漬けにすると美味しく、半日ほどで浅漬け風の仕上がりになります。根と葉を両方ぬか漬けにすれば、一つのカブを丸ごと無駄なく活用できます。
味噌漬けと塩漬けで保存性を高める
カブの味噌漬けは冷蔵保存で約2週間日持ちする保存食です。カブの根を4等分または8等分に切り、味噌、みりん、砂糖を混ぜ合わせた味噌床に漬け込みます。密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、2〜3日後から食べられます。味噌の風味がカブの甘みと調和し、ごはんのお供や酒の肴として人気があります。塩漬けはさらに保存性が高く、カブに対して3〜5%の塩で漬け込むと冷蔵で2〜3週間保存できます。塩漬けしたカブはそのまま食べるだけでなく、水で塩抜きしてからサラダや和え物に使うこともできます。漬物にすることで保存性が高まるだけでなく、カブの旨みが凝縮されて味わいが深くなるのが魅力です。
カブが傷んだときの見分け方と対処法
カブが腐っているかの判断基準
カブが食べられるかどうかは、見た目・触感・においの3つのポイントで判断します。見た目では、表面が茶色や黒色に変色している、カビが生えている、水分がにじみ出ているといった症状があれば腐敗が進行しています。触感では、新鮮なカブはしっかりとした硬さがありますが、傷んでくると一部がブヨブヨと柔らかくなり、指で押すとへこんで戻らなくなります。においでは、新鮮なカブはわずかに土の香りがする程度ですが、腐敗すると酸っぱいにおいや腐敗臭がします。これらの症状がひとつでも見られたら、無理に食べずに廃棄するのが安全です。
表面の変色やスが入った場合の対処法
カブの表面に軽い変色がある程度であれば、変色した部分を厚めにむけば残りは食べられることが多いです。ただし、変色が内部まで進行している場合は廃棄してください。カブに「ス」が入る現象は、収穫が遅れたり保存中に水分が抜けたりした場合に起こります。スが入ったカブは内部に空洞ができてスカスカした食感になりますが、腐っているわけではないため食べること自体は問題ありません。ただし食感が著しく悪いため、薄切りにして漬物にしたり、すりおろしてスープに加えたりする方が美味しく食べられます。スが入りやすいカブは保存方法だけでなく収穫時期にも影響されます。
葉が黄色くなったり萎れたりした場合
カブの葉が黄色く変色したりしおれたりした場合、すぐに食べられなくなるわけではありません。軽くしんなりした程度であれば、水に10分ほど浸けるとある程度のシャキシャキ感が戻ります。黄色く変色した葉は栄養価が低下していますが、加熱調理すれば食べることは可能です。ただし、葉にぬめりが出ていたり、異臭がしたりする場合は腐敗が始まっているため廃棄してください。葉の劣化は根に比べて早いため、購入後すぐに使い切るか、茹でて冷凍保存に回すのが賢い判断です。葉を無駄にしないためにも、購入後の早めの処理を心がけましょう。新鮮なうちに処理することが味の決め手です。
カビが生えた場合の安全な対処法
カブの表面にカビが生えた場合、カビの種類と範囲によって対処が異なります。白い綿のようなカビが表面にわずかに付着しているだけであれば、カビの部分を大きめに切り取り、皮を厚くむいてから加熱調理すれば食べられる場合があります。ただし黒カビが広範囲に広がっている場合は、内部まで菌糸が侵入している可能性が高いため、丸ごと廃棄するのが安全です。カビの生えたカブと同じ袋で保存していた他のカブも状態を確認し、異常があれば取り除きましょう。カビを防ぐにはキッチンペーパーで適切に包み、湿気をコントロールすることが最も効果的な対策です。
カブの大量消費におすすめのレシピ
カブのポタージュスープ
カブのポタージュは大量消費と美味しさを両立できる人気レシピです。カブ4〜5個の皮をむいて薄切りにし、玉ねぎ半分と一緒にバターで炒めます。水とコンソメを加えてカブが柔らかくなるまで煮たら、ブレンダーまたはミキサーで撹拌します。鍋に戻して牛乳または生クリームを加え、塩胡椒で味を調えれば完成です。カブの自然な甘みが際立つ上品な味わいで、冷製スープとしても楽しめます。多めに作って冷凍保存すれば約2週間持つため、作り置きにも向いています。仕上げにオリーブオイルを回しかけ、黒胡椒を振ると見栄えも味もワンランクアップします。
カブと鶏肉の煮物
カブと鶏肉の煮物は和食の定番で、カブの甘みと鶏肉の旨みが染み合う優しい味わいの一品です。鶏もも肉を一口大に切り、カブは4等分のくし切りにします。鍋にだし汁、醤油、みりん、酒、砂糖を合わせて火にかけ、鶏肉を先に入れて5分ほど煮ます。その後カブを加えてさらに10〜15分、カブが透き通るまで煮込みます。カブは煮崩れしやすいため、途中で箸などでかき混ぜすぎないのがコツです。落し蓋をすると味が均一に染み込みます。仕上げにカブの葉をさっと加えると彩りも栄養もアップします。冷めても美味しいため、お弁当のおかずにもおすすめです。
カブのグリルとローストの作り方
カブをオーブンやフライパンでグリルすると、生とは全く異なる濃厚な甘みが引き出されます。カブを皮つきのまま4〜6等分に切り、オリーブオイル、塩、胡椒をまぶしてオーブンで200度で20〜25分ロースト します。表面がこんがりと焼け、中はトロッと柔らかくなったら完成です。フライパンで焼く場合は、厚めのスライスにしてオリーブオイルで両面をじっくり焼きます。バルサミコ酢をかけたりチーズをのせたりすると、ワインにも合うおしゃれな一品になります。大カブを使えばステーキのような見た目と食べごたえのある料理が作れます。
カブの甘酢炒めとマリネ
カブの甘酢炒めは箸が止まらなくなる美味しさで、大量消費にぴったりのレシピです。カブを薄切りにし、ごま油で軽く炒めたら、酢、醤油、砂糖、鷹の爪を合わせた調味料を加えて手早く炒め合わせます。シャキシャキとした食感が残る程度に仕上げるのがポイントです。マリネにする場合は、薄切りにしたカブに塩を振って10分置き、水気を絞ってからオリーブオイル、レモン汁、塩胡椒を合わせたマリネ液に漬け込みます。冷蔵庫で30分以上漬けると味が馴染んで美味しくなります。マリネは冷蔵保存で3〜4日日持ちするため、作り置きの副菜としても便利です。
まとめ
カブは葉と根を分けて正しく保存すれば長持ちする
カブを長持ちさせる最大のポイントは、購入後すぐに葉と根を切り分けることです。葉をつけたまま保存すると根の水分が吸い上げられ、あっという間にスカスカになってしまいます。根はキッチンペーパーで包んで野菜室で約1〜2週間、葉は別途保存して3〜5日で使い切りましょう。冷凍保存なら根も葉も約1ヶ月持ちますが、下茹でしてから冷凍するのが食感を保つコツです。カブの葉はふりかけや炒め物、味噌汁の具として栄養豊富に活用できます。漬物にすれば保存性がさらに高まり、浅漬けで3〜5日、甘酢漬けや味噌漬けなら2〜3週間の保存が可能です。正しい保存方法を実践して、カブを根から葉まで丸ごと美味しく使い切りましょう。

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