油揚げの冷凍保存って、正しいやり方を知っていますか?油揚げは賞味期限が短く、買ってきたのに使い切れずに傷んでしまった…という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、油揚げは冷凍保存すれば約1か月おいしく保存できます。しかも冷凍しても食感や風味がほとんど変わらず、凍ったまま調理に使えるので非常に便利です。正しい冷凍方法を知っておけば、安いときにまとめ買いしても無駄にすることがなくなります。
この記事では、油揚げの冷凍保存の方法を徹底解説します。油抜きしてから冷凍すべきか、カットしてから冷凍する方法、解凍のコツ、冷凍油揚げを使ったレシピまで、知っておくと毎日の料理がぐっとラクになる情報をお届けします。
油揚げは冷凍保存できる?|基本情報を押さえよう

油揚げの冷凍保存が優秀な理由
油揚げは冷凍保存に非常に向いている食材です。その理由は、油揚げの構造にあります。油揚げは豆腐を薄く切って油で揚げたもので、内部にスポンジ状の空洞がたくさんあります。この構造のおかげで、冷凍しても氷の結晶による組織の破壊が起こりにくく、解凍後もふっくらとした食感を保てるのです。豆腐をそのまま冷凍すると食感が大きく変わってしまいますが、油揚げならその心配がほとんどありません。さらに油揚げの表面は油でコーティングされているため、冷凍焼けも起こりにくいという特徴があります。冷凍した油揚げは凍ったまま包丁で切ることもでき、使いたい分だけ取り出して残りはそのまま冷凍庫に戻せます。この手軽さが、油揚げの冷凍保存が多くの方に支持されている理由です。
冷凍保存の期間と品質の目安
冷凍した油揚げの保存期間は約1か月が目安です。1か月を過ぎても食べられなくなるわけではありませんが、徐々に風味が落ちたり、冷凍庫のにおいが移ったりすることがあります。おいしさをキープするなら2〜3週間以内に使い切るのがベストです。冷凍前と冷凍後の品質の変化としては、食感はほぼ変わりません。味噌汁に入れても煮物に使っても、冷凍していたとは気づかないレベルです。ただし長期間冷凍すると、油の酸化がわずかに進むことがあります。これは油揚げの表面の油が時間とともに酸化するためで、2か月以上冷凍するとやや油臭さを感じることがあるかもしれません。新鮮なうちに冷凍し、1か月以内に使い切ることでこの問題は避けられます。
冷凍前に油抜きは必要?
油揚げを冷凍する前に油抜きをすべきかどうかは、用途によって判断しましょう。油抜きとは、油揚げに熱湯をかけたり茹でたりして、表面の余分な油を落とす工程です。油抜きをしてから冷凍するメリットは、解凍後すぐに調理に使えること、油の酸化による風味の劣化を抑えられること、出汁を吸いやすくなって味のしみ込みが良くなることです。一方、油抜きなしで冷凍するメリットは、手間が省けること、油のコーティングが冷凍焼けを防いでくれることです。おすすめは「油抜きしてから冷凍」です。少し手間はかかりますが、解凍後の使い勝手が格段に良くなります。特にお味噌汁や煮物に使う場合は、油抜き済みの冷凍油揚げがあると時短になります。炒め物やピザのトッピングなど油を活かしたい場合は、油抜きなしで冷凍してOKです。
油揚げの賞味期限と冷蔵保存の限界
油揚げの賞味期限は、一般的に製造日から4〜7日程度です。開封後はさらに短くなり、冷蔵保存で2〜3日が目安です。油揚げは水分と油分を含んでいるため、意外と傷みやすい食材なのです。冷蔵庫で保存する場合は、開封後にラップでぴったり包むか、ジッパー付き保存袋に入れて空気を抜いて保存しましょう。ただし冷蔵保存では限界があり、3日を過ぎると油が酸化して嫌なにおいが出たり、表面がぬるっとしたりすることがあります。「買ったけど今週使う予定がない」「1枚だけ使って残りが余った」という場合は、迷わず冷凍保存に切り替えてください。冷蔵で数日放置してから冷凍するよりも、買ってすぐに冷凍するほうが断然おいしさを保てます。
冷凍に向いている油揚げの種類
油揚げにはいくつかの種類がありますが、基本的にどの種類も冷凍保存に向いています。一般的な薄揚げ(うすあげ)は最も冷凍向きで、解凍後も食感の変化がほぼありません。厚揚げは油揚げとは異なりますが、こちらも冷凍可能です。ただし厚揚げは内部が豆腐に近い構造なので、冷凍すると食感がやや変わります。「す」が入ったような食感になりますが、煮物に使うなら味がしみやすくなるのでむしろメリットになることもあります。稲荷寿司用の味付き油揚げ(いなり用の皮)も冷凍できます。甘辛く煮た状態で冷凍しておけば、食べたいときに解凍して酢飯を詰めるだけで稲荷寿司が完成します。栃尾揚げのような大きくて分厚い油揚げも冷凍OKです。カットしてから冷凍すると使い勝手が良くなります。
油揚げの冷凍保存の正しいやり方|3つの方法を紹介
方法1:そのまま冷凍(最も手軽)
最も手軽な冷凍方法は、油揚げをそのままフリーザーバッグに入れて冷凍する方法です。未開封のパッケージごと冷凍することもできます。ただしパッケージのまま冷凍すると、使うときに全部解凍しなければならないのがデメリットです。1枚ずつラップで包んでからフリーザーバッグに入れると、必要な枚数だけ取り出せるので便利です。ラップで包む際は、油揚げをぴったりと包んで空気をできるだけ抜いてください。空気が入っていると冷凍焼けの原因になります。フリーザーバッグに入れたら、こちらも空気をしっかり抜いてからファスナーを閉じます。この方法は油抜きの手間が省けるため、忙しいときや急いで冷凍したいときに最適です。帰宅後にサッと冷凍庫に入れられるのが最大のメリットです。
方法2:油抜きしてから冷凍(おすすめ)
最もおすすめの冷凍方法は、油抜きをしてから冷凍する方法です。油抜きのやり方は2つあります。1つ目は「熱湯をかける方法」。ザルに油揚げを置き、上から熱湯を両面にまんべんなくかけます。最も手軽で日常的に使いやすい方法です。2つ目は「茹でる方法」。鍋にお湯を沸かし、油揚げを入れて1〜2分茹でます。こちらのほうが油がしっかり抜けるので、味のしみ込みを重視する場合におすすめです。油抜きした後はキッチンペーパーで水気をしっかり取ります。水分が残ったまま冷凍すると霜がつきやすくなるためです。水気を取ったら1枚ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。この方法で冷凍した油揚げは、解凍後にすぐ味噌汁や煮物に使えるので調理の時短につながります。
- 油揚げにたっぷりの熱湯をかける(両面)
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る
- 1枚ずつラップでぴったり包む
- フリーザーバッグに入れて空気を抜く
- 冷凍庫に平らに入れる
方法3:カットしてから冷凍(時短に最適)
最も時短効果が高いのが、用途に合わせてカットしてから冷凍する方法です。味噌汁用なら短冊切りや細切り、煮物用なら三角形や正方形、稲荷寿司用なら半分にカットしておきます。カットした油揚げをフリーザーバッグに入れ、できるだけ薄く平らにして冷凍します。凍った後は手でパキパキと折って必要な分だけ取り出せるので、包丁を使わずに済みます。この方法の最大のメリットは、凍ったまま鍋に投入できることです。味噌汁なら、出汁が温まったところに冷凍のままの刻み油揚げをパラパラと入れるだけ。解凍の手間がゼロです。カット済みの冷凍油揚げがあると、朝の忙しい時間でも手軽に味噌汁の具材が増やせます。1回分ずつ小分けにして冷凍しておくとさらに便利です。
油揚げを冷凍するときのNG行動
油揚げの冷凍で失敗しないために、やってはいけないNG行動を紹介します。1つ目は「賞味期限ギリギリの油揚げを冷凍する」こと。品質が落ちた状態で冷凍しても、解凍後においしくなることはありません。買ったらできるだけ早く冷凍するのが鉄則です。2つ目は「水気を拭かずに冷凍する」こと。油抜き後に水分が残ったまま冷凍すると、霜がつきやすくなり、解凍時にべちゃっとした食感になります。3つ目は「フリーザーバッグの空気を抜かない」こと。空気が入っていると冷凍焼けが起こりやすく、油の酸化も進みやすくなります。4つ目は「一度解凍した油揚げを再冷凍する」こと。再冷凍すると品質が大きく落ちるだけでなく、雑菌が増殖するリスクもあります。必要な分だけ取り出せるように、1枚ずつラップで包むか、カットして平らにする工夫をしましょう。
油揚げの冷凍は「カットして平らに冷凍」が最強の時短テクニック。凍ったまま味噌汁や煮物に投入できるので、忙しい朝でも手軽に使えます。
冷凍油揚げの解凍方法|用途別のベストな使い方

凍ったまま調理に使う方法(最もおすすめ)
冷凍油揚げの最も便利な使い方は、解凍せずに凍ったまま調理に使う方法です。味噌汁なら、出汁が沸いたところに冷凍のままの油揚げを入れるだけ。1〜2分で解凍されて、普通に調理したものと変わらない仕上がりになります。煮物の場合も、出汁や煮汁が温まったタイミングで冷凍のまま投入してOKです。炊き込みご飯なら、具材として冷凍のまま炊飯器に入れれば、炊飯中に解凍と加熱が同時に行われます。うどんや蕎麦の具材としても、温かい麺つゆに冷凍のまま加えるだけ。きつねうどんが驚くほど手軽に作れます。凍ったまま使える最大のメリットは、解凍の待ち時間がゼロということ。思い立ったらすぐに調理できるので、冷凍庫に入れておくだけで料理のバリエーションが広がります。
電子レンジで解凍する方法
油揚げを丸ごと使いたい場合(稲荷寿司の皮として使う場合など)は、電子レンジでの解凍が便利です。ラップをしたまま500Wで30秒〜1分程度加熱するのが目安です。1枚なら30秒、2〜3枚なら1分程度で解凍できます。加熱しすぎると油揚げが乾燥してカチカチになるので、短い時間から試して様子を見ながら追加加熱しましょう。解凍ムラが起きやすいので、途中で上下を返すとより均一に解凍できます。電子レンジの「解凍モード」がある場合はそちらを使ったほうが、加熱しすぎるリスクが減ります。稲荷寿司に使う場合は、電子レンジで解凍した後に軽く絞って余分な水分を取り、そこから酢飯を詰めます。袋状に開きたい場合は、完全に解凍してからのほうが破れにくいです。
自然解凍する方法
時間に余裕がある場合は、自然解凍もおすすめです。使う予定の前日の夜に冷蔵庫に移しておくと、翌朝には完全に解凍されています。冷蔵庫での自然解凍は約6〜8時間が目安です。急ぎの場合は常温に置けば30分〜1時間で解凍できますが、夏場の常温解凍は菌の繁殖リスクがあるので避けたほうが安全です。常温で解凍する場合は1時間以内に調理に使い切りましょう。自然解凍した油揚げは、キッチンペーパーで軽く水気を取ってから使うと、料理が水っぽくなりません。自然解凍のメリットは、解凍ムラが起きにくいこと。電子レンジだと部分的に熱くなったり乾燥したりすることがありますが、自然解凍ならムラなく均一に解凍できます。稲荷寿司用の油揚げを開く作業も、自然解凍のほうがスムーズです。
流水解凍する方法
すぐに使いたいけど電子レンジがない、という場合は流水解凍が便利です。冷凍した油揚げをフリーザーバッグに入れたまま、ボウルに入れて水道の水を細く流しかけます。5〜10分程度で解凍できます。ラップで包んだ状態でもOKですが、水が直接油揚げにかかると水っぽくなるので、必ず袋やラップで覆った状態で行ってください。油抜きを兼ねて解凍したい場合は、凍った油揚げをそのまま熱湯に浸ける方法もあります。ボウルに熱湯を注ぎ、冷凍油揚げを入れて2〜3分置くと、解凍と油抜きが同時にできて一石二鳥です。この方法は特に味噌汁や煮物に使う場合に便利で、余分な油が抜けてすっきりした味わいになります。解凍後は水気をキッチンペーパーで取ってから調理に使いましょう。
冷凍油揚げを使ったおすすめレシピ|毎日の料理が時短に
冷凍油揚げで作る時短味噌汁
冷凍油揚げが最も活躍するのは、毎日のお味噌汁です。カットして冷凍しておいた油揚げがあれば、味噌汁の具材に困ることがなくなります。基本的な手順は、鍋に水と出汁パックを入れて火にかけ、沸騰したら冷凍の刻み油揚げをそのまま投入。わかめや豆腐、ネギなど好みの具材を加え、味噌を溶き入れれば完成です。油揚げは味噌汁との相性が抜群で、出汁の旨味を吸い込んでジュワッとおいしくなります。冷凍のまま入れても1〜2分で解凍されるので、調理時間は通常と変わりません。油揚げとわかめ、油揚げと大根、油揚げとなめこなど、組み合わせのバリエーションも豊富です。1回分ずつ小分けにして冷凍しておけば、朝の忙しい時間でも迷わずに味噌汁が作れます。
冷凍油揚げの簡単きつねうどん
冷凍油揚げがあれば、お店のようなきつねうどんが自宅で簡単に作れます。まず甘辛く煮た油揚げを用意しましょう。鍋に水200ml、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ1.5を入れて火にかけます。煮立ったら冷凍油揚げ(丸ごと1枚)を入れ、落し蓋をして弱火で10分煮ます。冷凍のまま煮始めてOKです。煮汁がほとんどなくなるまで煮含めたら、甘辛油揚げの完成です。うどんを茹でて温かいつゆを注ぎ、上にこの油揚げを乗せれば本格きつねうどんの出来上がり。甘辛く煮た油揚げをまとめて作って冷凍しておく方法もあります。1枚ずつラップで包んで冷凍し、食べるときにレンジで解凍すれば、うどんを茹でるだけで完成します。
冷凍油揚げで作る油揚げピザ
油揚げをピザ生地の代わりに使う「油揚げピザ」は、低糖質で手軽な一品です。冷凍油揚げを解凍し(電子レンジ30秒でOK)、開いて1枚の板状にします。トースターの天板にアルミホイルを敷き、油揚げを乗せます。ケチャップまたはピザソースを薄く塗り、お好みの具材(ハム、ピーマン、コーン、ツナなど)を乗せ、チーズをたっぷりかけます。オーブントースターで5〜7分、チーズが溶けて油揚げの端がカリッとするまで焼けば完成です。油揚げの表面がサクサク、中はモチッとした食感で、ピザ生地とは違った美味しさが楽しめます。糖質が気になる方のおやつや、お酒のおつまみにもぴったりです。子どもと一緒にトッピングを楽しめるので、休日のランチにもおすすめですよ。
冷凍油揚げの炊き込みご飯
油揚げは炊き込みご飯の定番具材です。冷凍油揚げを使えば、下ごしらえなしで炊き込みご飯が作れます。お米2合を洗って炊飯器に入れ、しょうゆ大さじ1.5、みりん大さじ1、酒大さじ1、塩小さじ1/2を加えてから2合の目盛りまで水を入れます。冷凍のままの刻み油揚げをお米の上に広げ、お好みでにんじん、しいたけ、ごぼうなどの具材も加えます。通常通り炊飯すれば、油揚げの旨味がごはんに染み込んだ絶品炊き込みご飯の完成です。油揚げから出るコクのある油分がごはんに回り、おかずなしでも満足できるおいしさです。おにぎりにしてお弁当に持って行くのもおすすめです。冷凍の刻み油揚げがあれば、思い立ったときにすぐ炊き込みご飯が作れる手軽さが魅力です。
冷凍油揚げで作るお弁当おかず
冷凍油揚げはお弁当のおかず作りにも大活躍します。「油揚げの卵巾着」は、半分に切った油揚げの中に溶き卵を流し入れ、つまようじで口を留めて甘辛い煮汁で煮るだけ。冷凍油揚げを使えば油抜きの手間が省けて朝でも手軽に作れます。「油揚げの納豆はさみ焼き」は、半分に開いた油揚げに納豆とネギを入れてフライパンで焼く一品。外はカリカリ、中はねばねばで食べごたえ抜群です。「油揚げのチーズ焼き」は、油揚げにチーズを乗せてトースターで焼くだけの超時短おかず。2〜3分で完成します。「油揚げの肉巻き」は、油揚げを広げて薄切り肉を巻きつけ、甘辛だれで焼いたボリュームおかずです。いずれも冷凍油揚げを使えば準備時間が短縮でき、忙しい朝のお弁当作りをサポートしてくれます。
油揚げの保存に関する豆知識|知っておくと便利な情報
油揚げの油抜きをする意味と効果
油揚げの油抜きには、実はいくつかの重要な意味があります。1つ目は「余分な油を落としてカロリーを抑える」効果です。油抜きをすると油揚げ1枚あたり約20〜30kcalのカロリーカットができると言われています。ダイエット中の方には嬉しいポイントですね。2つ目は「酸化した油の嫌なにおいを取り除く」効果です。油揚げの表面の油は時間とともに酸化し、独特の油臭さが出ることがあります。油抜きでこれをリセットできます。3つ目は「出汁や調味料の味がしみ込みやすくなる」効果です。表面の油膜が取れることで、味噌汁の出汁や煮物の煮汁がスッと入り込みやすくなります。4つ目は「料理の仕上がりが油っぽくならない」効果です。味噌汁に油揚げを入れたとき表面に油が浮くのが気になる方は、油抜きをすることで解消できます。
油抜きの方法を比較|熱湯・茹でる・レンジ
油揚げの油抜きには主に3つの方法があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。「熱湯をかける方法」は最も手軽で、ザルに油揚げを置いて熱湯をまんべんなくかけるだけです。油の除去率は中程度ですが、日常使いには十分です。所要時間は約1分。「茹でる方法」は油の除去率が最も高い方法です。沸騰したお湯で1〜2分茹でると、かなりの油が落ちます。煮物やおでんなど、味のしみ込みを重視する料理に向いています。所要時間は約3分。「電子レンジ方法」は、油揚げをキッチンペーパーで包み、電子レンジ600Wで30秒〜1分加熱する方法です。キッチンペーパーが油を吸い取ってくれます。洗い物が少なくて済むのがメリットです。所要時間は約1分。どの方法でも油抜き後はキッチンペーパーで水気と油をしっかり拭き取ることが大切です。
| 方法 | 手軽さ | 油の除去率 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 熱湯をかける | ◎ | ○ | 約1分 |
| 茹でる | ○ | ◎ | 約3分 |
| 電子レンジ | ◎ | △ | 約1分 |
冷凍油揚げを使うと味がしみやすい理由
実は冷凍した油揚げは、冷凍していないものよりも味がしみ込みやすくなります。これは冷凍によって油揚げ内部の水分が凍り、氷の結晶が細胞の一部を破壊するためです。破壊された部分から調味料や出汁が浸透しやすくなり、結果として短時間で味がしっかりしみ込みます。この現象は大根やこんにゃくの冷凍でも同様に起こります。味噌汁に入れた冷凍油揚げがいつもより味がしみていると感じたら、それは冷凍効果のおかげです。煮物に使う場合はこの特性を活かして、調理時間を通常より短くすることもできます。いつもは20分煮る料理が15分で味がしみるといった時短効果が期待できます。冷凍は保存のためだけでなく、調理の質を高めるテクニックとしても活用できるのです。
冷凍油揚げが劣化しているサイン
冷凍庫に入れておいた油揚げが長期間経ってしまった場合、使えるかどうかの判断基準を知っておきましょう。まず「冷凍焼け」のサインとして、油揚げの表面が白っぽく乾燥している、パサパサした見た目になっている場合は品質が落ちています。食べられないわけではありませんが、ふっくらした食感は期待できません。「においの変化」も重要なチェックポイントです。解凍した際に油の酸化した嫌なにおい(ペンキのような刺激臭)がする場合は、品質がかなり落ちているサインです。このにおいが強い場合は処分したほうが無難です。「色の変化」として、通常の黄金色からくすんだ灰色や茶色に変色している場合も劣化が進んでいます。冷凍保存の目安(1か月)を大幅に過ぎた油揚げは、これらのサインがなくても新鮮なものに比べて風味が落ちていることが多いです。
油揚げの冷凍保存に関するよくある質問
味付き油揚げ(いなり用)も冷凍できる?
味付き油揚げ(稲荷寿司用の甘辛く煮た油揚げ)も冷凍保存可能です。むしろ味付き油揚げの冷凍は非常に便利で、食べたいときに解凍して酢飯を詰めるだけで稲荷寿司が完成します。冷凍方法は、煮汁を軽く切った油揚げを1枚ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。煮汁ごと冷凍する方法もあり、その場合は小分けのタッパーや小さなフリーザーバッグに煮汁と一緒に入れて冷凍します。煮汁ごと冷凍したほうが乾燥を防げるのでおすすめです。解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで軽く加熱します。保存期間は約1か月。お弁当やお花見、運動会などのイベント前にまとめて作っておくと、当日の準備が格段にラクになりますよ。市販のいなり用の味付き油揚げも同様に冷凍できます。
冷凍した油揚げは包丁で切れる?
冷凍した油揚げは、凍ったままの状態でも包丁で切ることができます。ただし完全にカチカチに凍っている場合はやや切りにくいので、冷凍庫から出して2〜3分常温に置き、表面がわずかに軟らかくなったタイミングで切ると楽に切れます。冷凍の油揚げを切るときは、よく切れる包丁を使いましょう。切れ味が悪い包丁だと力が入りすぎて手を滑らせる危険があります。まな板の上に油揚げを置き、上から体重をかけるようにゆっくりと切ると安定して切れます。半分に切る程度なら凍ったままでも問題なく切れますが、細かい千切りは難しいです。細かくカットして使いたい場合は、あらかじめカットしてから冷凍しておくか、半解凍の状態で切るのがおすすめです。
油揚げは冷凍するとまずくなる?
「冷凍した油揚げはまずくなるのでは?」と心配する方もいますが、正しい方法で冷凍すれば味も食感もほとんど変わりません。むしろ冷凍した油揚げのほうが味がしみやすいというメリットもあります。ただし冷凍の方法が悪いとまずくなることはあります。ラップをせずにフリーザーバッグにも入れず、むき出しのまま冷凍庫に放り込むと、冷凍焼けでパサパサになり、冷凍庫内のにおいが移って嫌なにおいがすることがあります。また、2か月以上の長期冷凍は油の酸化が進んで風味が落ちます。正しい保存方法(ラップ+フリーザーバッグ+1か月以内に使用)を守れば、冷凍していたことがわからないほどおいしく食べられます。初めて冷凍する方は、まず味噌汁で試してみてください。冷凍だと気づかないほど自然な仕上がりに驚くはずです。
厚揚げの冷凍保存方法は油揚げと同じ?
厚揚げも冷凍保存できますが、油揚げとはやや事情が異なります。厚揚げは内部が豆腐に近い構造をしているため、冷凍すると中の水分が凍って細胞が壊れ、解凍後は「す」が入ったような食感に変わります。この食感の変化は「高野豆腐」に近い状態で、スポンジ状になって味がしみ込みやすくなります。煮物に使う場合はこの特性がむしろメリットになり、短時間でしっかり味がしみた厚揚げの煮物が作れます。冷凍方法は油揚げと同じで、1個ずつラップで包んでフリーザーバッグに入れて冷凍します。カットしてから冷凍するのもOKです。解凍は凍ったまま煮汁に入れるか、電子レンジで解凍します。食感の変化が気になる方はステーキのように焼いて食べるのがおすすめです。表面はカリッと、中はもっちりした独特の食感が楽しめます。
油揚げは地域によって呼び方が異なります。関東では「油揚げ」や「あぶらあげ」が一般的ですが、関西では「うすあげ」「あげさん」と呼ぶことがあります。京都では特に「お揚げさん」と親しみを込めて呼ばれ、きつねうどんやおばんざいに欠かせない食材として愛されています。
まとめ|油揚げの冷凍保存で毎日の料理をもっと手軽に
この記事のポイントをおさらい
油揚げの冷凍保存について、詳しく解説してきました。大切なポイントをまとめます。
- 油揚げは冷凍保存に非常に向いている食材で、約1か月おいしく保存できる
- 冷凍方法は「そのまま」「油抜きしてから」「カットしてから」の3パターン
- 最も時短になるのは「カットして平らに冷凍」で、凍ったまま味噌汁に投入できる
- 油抜きしてから冷凍すると、解凍後の使い勝手と味のしみ込みが格段に良い
- 解凍は凍ったまま調理に使うのが最も手軽でおすすめ
- 味付き油揚げ(いなり用)も冷凍OK、稲荷寿司が手軽に作れる
- 買ったらすぐ冷凍が鉄則、賞味期限ギリギリではなく新鮮なうちに
今日からできるアクション
油揚げの冷凍保存を始めるのは、今日からでもすぐにできます。まず冷蔵庫に油揚げがあれば、使わない分を今すぐ冷凍してみましょう。熱湯をかけて油抜きし、キッチンペーパーで水気を取り、好みのサイズにカットしてフリーザーバッグへ。これだけで明日から味噌汁の準備が格段にラクになります。次にスーパーに行ったとき、油揚げが安くなっていたらまとめ買いのチャンスです。帰宅したらすぐに下処理をして冷凍庫へ入れてしまいましょう。冷凍庫に刻み油揚げがストックされているだけで、毎日の料理の選択肢が広がります。味噌汁、うどん、煮物、炊き込みご飯、ピザ風トースト…油揚げは驚くほど万能な食材です。ぜひ冷凍保存を味方につけて、毎日の食事作りをもっとラクに、もっとおいしくしてくださいね。

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